インテル(INTC)決算 10月29日|日本時間はいつ・前回の数字・見どころ
発表はいつ(日本時間)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現地の発表日 | 10月29日(木)(Nasdaq カレンダーで確定・2026-10-18 時点) |
| 時間帯 | 引け後(アフターマーケット) |
| 日本時間 | 10/30(金)05:00〜07:00 ごろ |
| 前回の発表 | 7月23日(木)(引け後) |
| 対象の四半期 | 2026Q3(2026年7〜9月期) |
引け後の発表なので、株価の最初の反応は日本時間の早朝、時間外取引に出ます。夏時間の時刻です。日程は企業の都合で変わることがあります。最新の確定状況は 決算発表スケジュール(毎週更新)、時間外の仕組みは 時間外取引 を参照してください。
前回の決算(2026Q2)— 前年同期比
| 指標 | 2026Q2(前回) | 2025Q2(前年同期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $16.1B | $12.9B | +25% |
| 純利益 | $-11.0B | $-2.9B | — |
| EPS(希薄化後) | $-2.16 | $-0.67 | — |
| 粗利率 | 40.4% | 27.5% | +12.9pt |
| 営業利益率 | 11.1% | -24.7% | +35.8pt |
| フリーキャッシュフロー | $4.5B | $-1.5B | 黒字転換 |
出典は SEC EDGAR の 10-Q/10-K(GAAP)。会社が決算発表で強調する非GAAP の数字(株式報酬や無形資産の償却を除いたもの)とは差があります(GAAP と非GAAP の違い)。四半期ごとの推移と乖離の分析は インテルの銘柄ページ へ。
直近8四半期の推移
| 四半期 | 売上高 | 前年同期比 | 純利益 | EPS | 粗利率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024Q3 | $13.3B | -6% | $-16.6B | $-3.88 | 15.0% |
| 2024Q4 | $14.3B | -7% | $-126M | $-0.03 | 39.2% |
| 2025Q1 | $12.7B | -0% | $-821M | $-0.19 | 36.9% |
| 2025Q2 | $12.9B | +0% | $-2.9B | $-0.67 | 27.5% |
| 2025Q3 | $13.7B | +3% | $4.1B | $0.90 | 38.2% |
| 2025Q4 | $13.7B | -4% | $-591M | $-0.12 | 36.1% |
| 2026Q1 | $13.6B | +7% | $-3.7B | $-0.73 | 39.4% |
| 2026Q2 | $16.1B | +25% | $-11.0B | $-2.16 | 40.4% |
直近8四半期で売上高は $13.3B → $16.1B(+21%)。粗利率は 15.0% → 40.4% と改善しています。季節性のある企業では、前四半期比ではなく前年同期比で見るのが一般的です。表の「—」は SEC データから取得できなかった項目です。
セグメント別の売上(直近の開示)
| 事業(2026Q2) | 売上高 | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| クライアント | $8.9B | 56.0% | +13% |
| データセンター&AI | $6.3B | 39.5% | +59% |
| その他 | $701M | 4.4% | -33% |
売上の最大の柱はクライアント(構成比 56%)、伸び率が最も高いのはデータセンター&AI(前年同期比 +59%)です。決算ではセグメントごとの伸びと、会社が示す次四半期の見通し(ガイダンス)が主な材料になります。
今回の見どころ
- 会社見通し(売上 $15.8〜16.8B)との差。会社は前回、見通しを上回ったと説明しています。7〜9月期の見通しの中央値($16.3B)は、前四半期($16.1B)とほぼ同じ水準です。
- 営業利益と純損益のズレ。前回の営業利益は $1.8B の黒字でしたが、エスクロー株式(米商務省に渡すことになっている株)の時価評価損 $12.5Bが「その他の損益」に入り、純損益は赤字になりました。株価の動きで増減する会計上の損益で、現金の支出ではありません。PER が出ない(赤字)のはこのためで、本業の利益は営業利益率で見るのが一般的です(インテルの「110億ドルの赤字」のしくみ)。
- 18A の量産とファウンドリの赤字。ファウンドリ部門の売上は $5.8B(前年同期比+31%、社内向けを含む)、営業損失は $2.1B でした。会社は、18A の改良版(18A-P)がリスク生産に入ったと説明しています。損失の縮み方と、外部の顧客の獲得(次の世代の 14A など)についての説明が材料になります(ファブレス・IDM・ファウンドリの違い)。
- データセンター(DCAI)の伸びと、株価と業績のズレ。DCAI の売上は前年同期比+59%でした。一方、kabu の乖離度では直近2年の株価の伸び(年率+104%)が売上の伸び(年率+2%)を大きく上回っており(株価先行)、PSR も過去の中央値(約2.6倍)を大きく上回っています。
いずれも「何を見るか」の整理であり、結果や株価の方向を予想するものではありません。
バリュエーション(PER・PSR の過去中央値との比較)
| 指標 | 現在(2026Q2 時点) | 過去中央値(16四半期) | 位置 |
|---|---|---|---|
| PER(TTM) | 赤字(算出不可) | 86.0× | |
| PSR(TTM) | 11.3× | 2.5× | 中央値より高い |
PER・PSR は「市場がどれだけ先の成長を織り込んでいるか」の目安で、高いほど決算に対する期待のハードルも高くなります。ただし PER の分母は GAAP の純利益なので、投資先の評価益や訴訟費用・税金などの一時要因を含む四半期は PER が実力より低く(高く)見えます。上の表の営業利益率もあわせて確認してください。中央値より高い位置にあるときは、数字が良くても株価が下がる材料出尽くしが起きやすい、という見方があります。株価CAGRと売上CAGRのズレ(乖離)は インテルの株価と業績のズレ で確認できます。倍率の使い分けは PER・PSR・EV/EBITDA の違い へ。
決算の結果(未発表・発表後に追記)
発表後、SEC に提出される 8-K(Item 2.02)と 10-Q/10-K の数字をもとに、この記事に結果を追記します。それまでの速報は、会社の IR ページと ニュース(SEC 提出書類フィード) で確認できます。
決算をどう読むか(共通の型)
- 予想(コンセンサス)との差を見る。売上・EPS が「良い/悪い」は絶対値ではなく、事前予想との差で決まります(コンセンサス予想)。
- 次四半期のガイダンスを見る。実績が予想を上回っても、見通しが弱いと株価は下がることがあります(ガイダンス)。
- 利益率の方向を見る。売上が伸びても粗利率・営業利益率が下がっていれば、値下げやコスト増のサインです。
- 時間外の反応は翌日に反転することがある。参加者の少ない時間外の値動きだけで判断しない(時間外取引)。
決算の読み方全般は 決算の基礎、株価が反応する仕組みは 決算サプライズと株価 を参照してください。