クアルコム(QCOM) vs ブロードコム(AVGO)
Qualcomm(クアルコム) と Broadcom(ブロードコム) の主要指標を実データで並べて比較します。青い地のセルは、その指標で数字が有利な方(PER・PSR は低い方、成長率・利益率は高い方)です。
クアルコム と ブロードコム、どっちを選ぶ? 「買い/売り」は断定できません。重視する軸で下の表を見てください:
- 割安さ重視 → PER・PSR が低い方
- 成長重視 → 売上 前年比 が高い方
- 収益性重視 → 営業利益率・粗利率 が高い方
- 株価と業績のズレを見たい → 乖離度(プラスが大きいほど株価先行、マイナスは業績先行)
5つの質問で比べる
| 質問 | QCOM | AVGO |
|---|---|---|
| 稼ぐ力は? | 本業のもうけは売上100円で23円営業利益率 23.2%(直近4四半期) | 本業のもうけは売上100円で48円営業利益率 48.0%(直近4四半期) |
| 伸びている? | 売上は1年前より+2%直近4四半期の合計で比較。3年前の同じ期間の 1.1倍 | 売上は1年前より+49%直近4四半期の合計で比較。4年前の同じ期間の 2.8倍 |
| つぶれにくい? | 借金が現金を上回る現金・短期投資 $8.3B / 借金 $13.3B | 借金が現金を上回る現金・短期投資 $24.0B / 借金 $59.4B |
| 株価と業績の伸びの差は? | 売上の伸びが株価より速い株価の伸び − 売上の伸び = −14pt(直近2年) | 株価の伸びが売上よりかなり速い株価の伸び − 売上の伸び = +27pt(直近2年) |
| 同業と比べて? | 半導体で 30社中 18位Rule of 40(売上成長+FCFマージン)=26% | 半導体で 30社中 6位Rule of 40(売上成長+FCFマージン)=93% |
目安は過去の決算から機械的に出したもので、売買のおすすめではありません。判定の決め方は各銘柄ページと同じです。
稼ぐ力:売上100円の使いみち
作るのにかかったお金売上原価研究開発研究開発費販売・管理の費用販管費など税金など税・その他最後に残るお金純利益
直近4四半期で、売上100円のうち最後に残るお金は QCOM が 21円、AVGO が 43円 です。作るのにかかったお金(売上原価)は QCOM 46円、AVGO 31円。
手元に残るお金(売上100円あたりの純利益)
QCOM(FY25(2025年9月期)まで)AVGO(FY25(2025年11月期)まで)
伸び:売上の推移(比較できる最初の年度=100)
QCOM(FY25(2025年9月期)まで)AVGO(FY25(2025年11月期)まで)
QCOM は 1.0倍、AVGO は 1.9倍(各社の最初の年度からの伸び)。会計年度の締め月は会社ごとに違うため、横軸は「直近年度から何年前か」でそろえています。
つぶれにくさ:売上100円あたりの自由に使えるお金(FCF)
QCOM(FY25(2025年9月期)まで)AVGO(FY25(2025年11月期)まで)
FCF=営業CF − 設備投資。マイナスの年は、本業の現金だけでは投資をまかなえていない年です。設備投資のデータが取れない年は線が途切れます。
期待:株価と業績のズレ(乖離度)と PSR
乖離度=直近2年の株価の年平均成長率 − 売上の年平均成長率。右(オレンジ)は株価先行、左(青)は業績先行。割安・割高を示すものではありません。
会社の値段は売上の何年分?(年度末の PSR)
QCOM(FY25(2025年9月期)まで)AVGO(FY25(2025年11月期)まで)
主要指標の比較
| 指標 | QCOM | AVGO |
|---|---|---|
| 時価総額 | $198.9B | $1.86T |
| PER(TTM) | 21.5× | 48.6× |
| PSR | 4.5× | 20.9× |
| 売上 前年比 | -4% | +86% |
| 営業利益率 | 16% | 54% |
| 粗利率 | 53% | 69% |
| 乖離度(直近2年) | -14.1pt | +26.7pt |
まとめ: PERが低いのは Qualcomm(QCOM)、高成長(売上YoY)は Broadcom(AVGO)、高収益(営業利益率)は Broadcom(AVGO)。 ※ 各指標の数字の比較で、銘柄の優劣や推奨ではありません。投資助言ではありません。
技術・事業の違い
どちらも無線・接続のシリコンに強いが、ビジネスモデルが対照的。
- QCOMはスマホ向けSoC(Snapdragon)とモデムを設計し、加えてCDMA/3G/4G/5Gの標準必須特許のライセンス収入という独自の柱を持つ。車載・PC・IoTへの展開も進める。
- AVGOは無線フロントエンド部品(フィルタ・アンプ)やWi-Fi/Bluetoothなどの個別コンポーネントと、データセンター向けネットワーキング/カスタムASIC、インフラソフトが中心。
- QCOMは「SoC+特許ライセンス」、AVGOは「部品・接続シリコン+ソフト複合体」と収益構造が異なる。
よくある質問
クアルコム と ブロードコム、PERが低いのはどっちですか?
PER(TTM)で比べると Qualcomm(QCOM)の方が低い水準です(QCOM: 21.5倍 / AVGO: 48.6倍)。PERの低さは将来の成長期待の差も反映するため、PERだけで株価の水準の良し悪しは決まりません。成長率・利益率と併せて見てください。
クアルコム と ブロードコム、どっちが高成長ですか?
直近の売上 前年同期比は Broadcom(AVGO)の方が高いです(QCOM: -4% / AVGO: +86%)。
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出典: SEC EDGAR + Yahoo Finance(四半期化・分割調整済み、データ更新 2026-10-18)。情報提供・教育目的であり投資助言ではありません。データの作り方