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決算まとめ / 2026年7月

2026年7月 米国決算まとめ|アルファベット・テスラ・Netflix・TSMC…主要企業を中立に整理

2026年7月中旬は米国の決算ラッシュでした。AI半導体の“土台”である TSMCASML がそろって強い数字を出し、続いて大手銀行ヘルスケア大手も決算を発表。7月後半にはアルファベット・テスラ・ネットフリックスなどメガキャップの決算ラッシュが続き、AI設備投資(capex)の膨張「好決算でも売られる」反応が焦点になりました。本記事は主要企業の四半期業績を中立に整理します(数字は各社IR・報道段階で、為替変動あり)。なお TSMC・ASML・大手投資銀行は米国基準(US-GAAP)外のためkabuの個社判定ページはありませんが、連動するuniverse内の銘柄への読み替えを添えます。個別株の割高/割安の判断は、いつも通りkabuの乖離スコアやPER/PSRで。断定・推奨はしません。

AI半導体の“実態”: TSMC と ASML がそろって最高水準

AIブームの持続性を占う二大バロメーターが、そろって強い数字でした。

  • TSMC(2026年Q2):売上 US$40.2B(前年比+36%)、純利益は前年比+77.4%で過去最高。粗利率67.7%AI/HPCが売上の66%、先端プロセス(7nm以下)が77%を占め、2nmが約3%で貢献を開始
  • ASML(2026年Q2・7/15発表):売上 €9.3B、純利益€2.9B、粗利率54.0%。2026通期ガイダンスを€43〜45Bへ引き上げ、「非常に強い受注」で2027年分はほぼ受注済みと説明。
読み替え:製造(TSMC)と製造装置(ASML)という川上がそろって強い=AI半導体の需要が実態として続いていることの傍証です。kabuのuniverseでは設計側の NVDAAVGOAMDMRVL、装置側の AMATLRCXKLAC の需要環境に関わります(各社の割高/割安は別途点検を)。

大手銀行: トレーディング収益急増で記録的な四半期

7/14に決算シーズンの口火を切った大手銀行は、トレーディング(市場)収益の急増で総じて好決算でした。

  • JPモルガン:EPS $6.14(予想$5.85)、売上$58.0B、利益は前年比+41%
  • ゴールドマン・サックス:希薄化後EPS $20.98(前年比ほぼ+100%)で四半期利益は過去最高、純収益$20.3B(+39%)。
これらは米GAAP企業ですがkabuのuniverse外です。universe内で同時期に決算を出す金融は Bank of America(BAC)Citigroup(C)American Express(AXP) など。銀行株は金利環境の影響が大きい点も含め、FOMCとあわせて見るのが中立的です。

ヘルスケア大手: J&J と UnitedHealth がガイダンス引き上げ

7/15〜16にはヘルスケアの巨大企業も決算を発表しました。

企業四半期のポイントkabuで見る
Johnson & Johnson(JNJ)売上 $25.3B(+6.6%)、調整後EPS $2.90で予想超。通期を約$1,011億へ増額(初の年間$1,000億超が視野)JNJの判定
UnitedHealth(UNH)売上 $112.0B、EPS $6.04(調整後$6.38)。通期の調整後EPSを$19.50〜20.00へ引き上げUNHの判定

JNJ・UNHはkabuのuniverse内なので、決算後の株価と業績のズレを判定ページ乖離ランキングで確認できます。ヘルスケアは景気に左右されにくい一方、政策・規制の影響を受ける点も見ておくとよいでしょう。

第2波:メガキャップ・テックの決算(7/22週)— AI capex懸念と「好決算でも売られる」

7月後半はメガキャップの決算ラッシュ。今回の主役テーマは ①AI設備投資(capex)の上振れ懸念②好決算でも売られる「材料出尽くし」 でした。

企業四半期の要点kabuで見る
Alphabet(GOOGL)売上 $119.8B(予想超)、Google Cloud +82%($24.8B)と絶好調。ただし2026年capexを$195〜205Bへ上方修正(従来$180-190B)→「AI投資は回収できるのか」懸念で時間外に株安判定
Tesla(TSLA)売上 $28.2B(+26%・予想超)、四半期最高の納車48万台(+25%)。しかし利益は急減(調整後EPS $0.33<予想$0.51、営業利益 −57%、営業利益率1.4%)判定
Netflix(NFLX)売上 $12.56B(+13%)、営業利益率33%、契約3.25億。堅調もQ3見通しを嫌気して株価−9%=典型的な材料出尽くし判定
ServiceNow(NOW) / GE Vernova(GEV)NOW:EPS $1.42で予想超・二桁成長継続。GEV:受注急増も株価下落判定判定

読みどころ:①アルファベットのcapex上方修正での株安は、TSMCの設備投資増と同じ「AI capex」の別の顔——供給側には追い風でも、投資家は回収を問い始めています(AIバブル点検)。②ネットフリックスやテスラの反応は、好決算でも期待が織り込まれていれば売られるという材料出尽くしの教科書例。これらは全てkabuのuniverse内なので、決算後の株価と業績のズレを判定ページと乖離ランキングで確認できます。※IBM・Intel なども同週に発表。

第3波:Intel「復活」・IBM と、市場の“割れ方”

週後半は半導体・ITの決算が続き、同じ「AI capex」でも銘柄によって明暗が割れたのが特徴でした。

企業四半期の要点kabuで見る
Intel(INTC)売上 $16.1B(+25%・約15年ぶりの最速成長)、EPS $0.42で予想($0.21)を大きく超過。データセンター +59%。ファウンドリの18Aプロセスの歩留まりが約85%(前Q65%→改善)=リストラからの復活期待で株+12%判定
IBM売上 $17.16B(予想下回る)、EPS $2.93。ソフトウェア +5%(Red Hat +11%)は堅調だが、通期見通しを4〜5%へ下方修正=全体はもたつき判定

市場の“割れ方”(読みどころ):7/23はグーグル・テスラのフリーキャッシュフロー悪化+capex懸念でメガキャップに売りが出た(ナスダック-2%)一方、メモリ/AIハードは上昇(SK Hynix・Micron(MU)等)。「ハイパースケーラーのcapex拡大は供給側(半導体・メモリ)の長期需要の裏付け」という見方です。=同じcapexでも、"払う側"は嫌気され"受ける側"は好感される非対称。TSMCの設備投資メモリ相場とあわせて見ると立体的です。Intelの復活もシクリカルの底打ちか、乖離・PER/PSRで点検を。

主要決算スナップショット(一覧)

2026年7月中旬に発表された主な決算を一覧にまとめます(数字は各社IR・報道段階、為替変動あり)。

企業セクター四半期の要点kabu
TSMCAI半導体(製造)純利益 前年比+77%・過去最高、AI/HPC 66%対象外→NVDA
ASML半導体製造装置売上€9.3B、通期ガイダンス上げ、2027ほぼ受注済対象外→AMAT
JPモルガン金融(銀行)EPS$6.14、利益+41%、市場収益が牽引対象外→BAC
ゴールドマン金融(投資銀行)EPS$20.98、四半期利益 過去最高対象外→C
J&Jヘルスケア売上$25.3B(+6.6%)、EPS$2.90で予想超・増額判定
UnitedHealthヘルスケア(保険)売上$112B、通期ガイダンス上げ判定

これからNetflix(NFLX)が本日(2026/7/16)に決算を発表予定など、ラッシュは続きます。今後の予定は 決算カレンダー で確認できます。

「好決算 = 買い」ではない — kabuでの見方

決算が良くても、その良さがすでに株価に織り込まれていることは珍しくありません(発表後に「材料出尽くし」で下がることも)。中立に見るには:

「良い決算」と「良い株価(割高でないか)」は別問題です。ニュースの熱と足元の数字を切り分けて見てください。

よくある質問

アルファベットは好決算なのになぜ株価が下がったのですか?
売上やGoogle Cloud(+82%)は好調でしたが、2026年の設備投資(capex)見通しを$195〜205Bへ上方修正したためです。AIインフラへの巨額投資が「回収できるのか」という懸念を呼び、時間外で株価が下落しました。好決算でも将来コストや期待の織り込み方で株価は下がり得ます(材料出尽くし)。
Intel(インテル)の2026年Q2決算はどうでしたか?
売上$16.1B(前年比+25%・約15年ぶりの最速成長)、調整後EPS $0.42で予想を大きく上回りました。データセンター+59%、ファウンドリの18Aプロセスの歩留まりが約85%へ改善し、リストラからの復活期待で株価は大きく上昇しました。ただしシクリカルな半導体の底打ちが本物かは、乖離スコアやPER/PSRの過去レンジで点検するのが中立的です。
2026年7月にどんな企業が決算を出しましたか?
AI半導体の製造・装置ではTSMCとASML、金融ではJPモルガンやゴールドマン・サックスなどの大手銀行、ヘルスケアではJohnson & Johnson(JNJ)やUnitedHealth(UNH)が7月中旬に決算を発表しました。Netflix(NFLX)なども続く予定です。数字は各社IR・報道段階です。
TSMCの決算は良かったのですか?
2026年Q2は売上が前年比+36%、純利益が+77.4%で過去最高、粗利率67.7%と非常に強い内容でした。AI/HPCが売上の66%を占め、AI半導体の需要が実態として続いていることを示しました。ただし好決算がそのまま株価の割安を意味するわけではありません。
TSMCやASMLはkabuで判定できますか?
できません。TSMCは台湾、ASMLはオランダの企業で、kabuの個社判定が前提とする米国基準(US-GAAP)の提出書類ではないためです。代わりに、連動するuniverse内の米国銘柄(NVDA・AVGO・AMAT・LRCXなど)の判定ページで需要環境の傍証を確認できます。
好決算だった銘柄は買いですか?
断定はできません。良い決算がすでに株価に織り込まれていることは多く、発表後に下がることもあります。乖離スコアやPER/PSRの過去レンジで、株価が業績を先行しすぎていないかを確認してください。「良い決算」と「良い株価」は別問題です。投資助言ではありません。

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